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生活設計が「崩壊」した高齢夫婦が、住み慣れた自宅をあえて売却したワケ

親の死後、病気の子どもが直面する問題

日本人の平均寿命が男女ともに80歳を超え、定年退職後のセカンドライフの期間はますます長くなっています。20年近い「第二の人生」を見越して計画を立てても、予想外のトラブルに見舞われることも考えられます。今回は、2人の息子さんがうつ病で会社を辞めてしまい、老後の生活が計画通りにいかなくなった事例をご紹介します。

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 →46歳証券マンの息子が突然無職に…生活設計が「崩壊」した高齢夫婦の大誤算

【相談を受けた佐藤家の家族構成】
佐藤隆一(76歳) 大手商社を退職後、家賃収入と年金で生活している
佐藤孝子(73歳) 隆一さんの妻 専業主婦
佐藤真一(46歳) 一部上場の証券会社に勤務していたが、現在は無職
佐藤裕和(44歳) 同じく一部上場の銀行に勤務していたが、現在は無職

計画していた「老後の暮らし」が台無しに

佐藤さん夫婦は、息子たちが再び働けるようになるという夢はいったんあきらめて、自分たちの力だけでアパートの建て替えが可能かを検討してみたそうです。自宅は人気路線の駅から徒歩5~6分の場所にあるため、土地を担保にすれば建て替えるのに十分な融資を受けられそうだと言います。

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佐藤さんの手元には、長年かけて貯めてきた預金もあります。ただしこの預金については、介護が必要になったら、高齢者施設へ入居するのに使うために、あまり手を付けたくないそうです。

「介護が必要になったら、息子たちの嫁にも協力してもらって、自宅で介護を受けながら暮らしたいと考えていたが、そんな希望も叶わなくなった」

と隆一さんは嘆きます。

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