「質問力」は人生を左右する

「来週、有休とっていいですか?」と、上司にお伺いを立てる。
「この商品を買ってくれませんか?」と、顧客に営業する。 
「もっと安くしてくれませんか?」と、お店の人に交渉する。
「結婚してくれませんか?」と、恋人の気持ちを確かめる。

これらはすべて「質問」だ。

シリーズ3冊で90万部を突破した『超一流の雑談力』の著者の安田正さんは、著書『デキる人はこっそり使ってる 人を動かす20の質問術』(ポプラ社)にて次のように述べている。
「質問の仕方ひとつでビジネスの成功もプライベートの幸福も、つまり人生を大きく左右します」

確かに、相手から情報を引き出し、「質問」と言いながらも自分の希望の近づけることができる術があれば、お互いのコミュニケーションも円滑になり、搾取された、だまされたという思いなく気持ちよく物事を進めることができるだろう。

さらに安田さんはこのように述べる。
「しかしながら、こうした『質問』の威力を正しく理解している人は多くありません。日本人の質問は、概して何を聞きたいのかよくわからなかったり、的外れだったりします。それによって、人生を損している人のなんと多いことでしょう。しかし『質問がうまい』というのは、選ばれた人々だけが持ち合わせている才能などでは決してありません。誰もが、ちょっとした訓練で『質問の達人』になれるのです

そこで質問の達人への一歩を踏み出していただくノウハウを本書よりご紹介。第1回は「ダメ出し」を上手にやるための「質問術」について、『デキる人はこっそり使ってる 人を動かす20の質問術』より抜粋してご紹介する。

具体例1)うまくいかない後輩に…

あなたがいつも気にかけている後輩が、出先からトボトボと帰ってき ました。やる気はあるのになかなか結果が出せなくて、「今日も契約がゼロでした」とションボリしています。こんなときは、ひと声はげまして、頼れる先輩ぶりをアピールしたいですよね。
そんなわけで、あなたはこう声をかけてみました。

「なあ。お前、どうして契約が取れないんだと思う?」

「何がダメなのか考えてみよう」と解決策を探らせる、一見「いい質問」 に思えますよね。 ところが後輩のションボリくんは、なぜか黙って下を向いてしまいま した。 まるで、あなたに叱られてショックを受けたとでもいうように......。

一体、この質問の何がいけなかったのでしょうか?

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