米連邦議会議事堂に乱入したQアノン信奉者〔PHOTO〕gettyimages

「トランプ敗北」を受け入れられない…陰謀論で死者が出たという「ヤバい現実」

Qアノン騒動を矮小化しないために

Qアノン騒動とオウム事件

トランプ大統領の支持者らによる米連邦議会議事堂の襲撃事件で、司法省はQアノンの信奉者や州議会議員などを相次いで起訴しました。

世界的な衝撃を呼んだのは、現役の大統領による「反乱の扇動」もそうですが、やはり陰謀論が死者を生み出すほど、強力な信念体系と化している現実を突き付けられたことです。

日本でもこのムーブメントに積極的に加担する人々が一定数存在しています。これらの事実について、かつて世間を揺るがしたオウム真理教による一連の事件を引きながら、不正選挙疑惑からの急進化の流れに共通する傾向を見い出し、「カルト性」「カルト的」というキーワードで警鐘を鳴らす識者も出てきています。

〔PHOTO〕gettyimages
 

しかし、今回のQアノン騒動とオウム事件を安易に結び付け、カルトとレッテルを貼ってしまうのは少し違和感があります。

そもそも、わたしたちは物事が思い通りにならない事態に直面した際、誰かがその実現を阻んでいるという被害妄想的な考えを持ちやすく、それは左派であっても右派もあってもまったく関係ないからです。

また、今や陰謀論がよくできたゲームとして消費されているというエンターテインメントの視点も見逃すことになり、「あっちの側に行っちゃった人」と認定することは問題の矮小化にもつながります。

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