絵本のセレクトは絵本のスペシャリストが
「#えほんでみらいをかんがえる」企画のためには、何より子どもも大人も面白く読める作品でありながら、メッセージの込められた絵本をセレクトしなければならない。
そこで選書を引き受けてくださったのが、神田神保町の書店「ブックハウス&カフェ」店長の茅野由紀さんだ。
広々とした店内には大人も子どもも楽しめる絵本がずらりと並ぶ。中央のソファ席では絵本のワークショップも頻繁に行われている。奥にはカフェスペースがあり、ここで絵本の原画展が開催されることも。そのイベントをほぼとりまとめているのが茅野さんなのである。
奥には原画展なども行うカフェスペースが 写真提供/ブックハウス&カフェ
絵本を勧めるには、当然ながら多くを読んでいなければならない。茅野さんの頭の中には昔ながらの名作から最新作まですべての絵本が入っていて、まるで歩く絵本の国会図書館のようなのである。しかも頭に入っているだけではなく、子どもたちが喜ぶものはなにか、作家の方の思いはなにかに常に寄り添い、イベントやフェアなどを行っている。作家の方々からも顧客からも出版社からも絶大なる信頼を集める唯一無二の書店員ともいえる。
茅野さんに「地球に優しい絵本、SDGsを自然に学べる本を10冊選んでいただきたい」と依頼したところ、20冊以上のラインナップを提案いただいた。しかもSDGsにおける17の開発目標のどの項目が描かれているのかも表にまとめてあった。
そこから作家の方や版元の意向もお聞きしたうえで、珠玉の10冊が決定した。
地球環境について考えるきっかけとなる
本を読む「母」たち
その10冊のラインナップと、読み手をつとめてくださった方々は以下の通り。選書理由や読み手の皆様の感想は、毎週金曜日に配信するインタビュー記事にてお伝えしていく。動画は3カ月~半年の期間限定配信のため、自宅で過ごす時間の多くなった今、是非とも名手たちの読み聞かせを楽しんでいただきたい。
(真珠まりこ・作/講談社)
寺島しのぶさんによる読み聞かせ動画はこちら!
読み手:寺島しのぶさん
(シゲタサヤカ・作/非売品)
(スギヤマカナヨ・作 畠山重篤・監修/講談社)
読み手:中村仁美さん