2021年の日本株、プロがひっそり仕込む&めちゃ儲かる「凄い銘柄」の全実名

「質の高い注目銘柄」とはいったい何か
大川 智宏 プロフィール

「数字」が示す意外な現実

分析の詳細に入る前に、まずはベータ、ボラティリティ双方の長期の時系列パフォーンマンスを比較してみたい。

図:ベータとボラティリティのファクターリターン累積値とTOPIX
図:ベータとボラティリティのファクターリターン累積値とTOPIX 出所:Datastream
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ぱっと見で、ボラティリティ単体のパフォーマンスの高さに驚く。

足元は特に堅調だが、それ以前も多少波はあるものの、一定のペースでリターンを積み重ねてきていることが分かる。ただ、同じマーケット・リスクのファクターということもあって、動きの大枠はベータと類似している。

両者ともに市場全体の反転上昇(つまりリスクオン)時に大きな効果を発揮し、市場の急落(リスクオフ)時には同様にパフォーマンスが低迷しやすい点は理解しやすいところだ。

一部、2014年~2015年の市場の上昇時には、ベータ、ボラティリティともに効果を発揮していない(ベータは大きなマイナス)時期があるが、これは当時流行したスマートベータ、最小分散投資の影響が色濃いように思われる。ポートフォリオを最適化して変動性を低く抑える目的の計量戦略で、低リスク銘柄が特に好まれやすい特殊な期間であった。

それ以外は概ね市場の騰落の波に沿うが、累積値で見ると両者の差は歴然としている。

ただ、市場のリスクのオン・オフを繰り返しながら推移するならば、右肩上がりに高いリターンを生み出し続けるボラティリティよりも、騰落を交互に繰り返した結果として横ばいのベータの方が理にかなった動きに思える。

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