2021年の日本株、プロがひっそり仕込む&めちゃ儲かる「凄い銘柄」の全実名

「質の高い注目銘柄」とはいったい何か
大川 智宏 プロフィール

「最も高パフォーマンス」の銘柄

リスクファクターの高低で銘柄を分けて投資パフォーマンスを計測した場合、昨年1年間で最もリターンが高かったのは、「高ボラティリティ銘柄」である。

以下の図は、母集団内(今回はTOPIX500構成銘柄を使用)でベータ、ボラティリティそれぞれで上位下位20%(5分位)以内に該当する銘柄群を抽出し、2020年の年間パフォーマンスを比較したものだ。

図:2020年のベータ、ボラティリティの高低別 銘柄群のリターン(TOPIX相対)
図:2020年のベータ、ボラティリティの高低別 銘柄群のリターン(TOPIX相対) 出所:Datastream
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ベータに関しては、値の高低によらずほとんど効果を発揮していない

言い換えれば、過去に指数との連動性や感応度が高かった・低かった銘柄がコロナ禍の急落、その後の急騰相場でそのままリスクの性質を維持したわけではなく、銘柄の性質が変化したか、そもそもベータは投資指標としてほとんど意識されなかった可能性が考えられる。

一方、ボラティリティ単独の銘柄間の相対的な高低は市場の騰落に論理的な関係はないはずだが、不安的な景気状況でしっかりと高ボラティリティ銘柄が買われ、その反対側にいる低ボラティリティ銘柄は強く売られる関係性が明確に出ている。これは少々意外な結果といえる。

さて、前置きが長くなったが、ここからが本題だ。

なぜ、景気が低迷しながらも株価が強烈な戻りを見せるという特殊な環境において、ベータではなくボラティリティが高い投資効果を発揮したのだろうか。これについて、定量、定性面の双方から探っていくとともに、最終的に強固な投資アイデアにまで視点を広げてみたい。

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