ディズニー、紅白、M-1…2020年に起きた「決定的な変化」に気づいていますか?

堀井 憲一郎 プロフィール

世界は細部から変わっていく。

ディズニーランドから紙の地図がなくなる、というような、そういう細かいことである。

ディズニーランドはこれからはスマートフォンと連動した遊園地になっていくのだろう。

コロナが収束したあと、スマホを持ってない人へも少し戻って対処するかもしれないが、でも2019年以前のシステムに戻るわけではない。

いったん変わってしまえば、もう二度ともとに戻らないものである。

2019年までの世界と2020年代の世界は、決定的に違ってくる。

 

地下鉄サリン事件の後の変化

1995年3月20日、東京の地下鉄でサリンが撒かれた事件が起こった。

それまで地下鉄にしても、ほかの鉄道にしても、駅のホームにはふつうにゴミ箱が据えてあった。電車を降りればホームのどこかにゴミ箱があるので、ゴミや空き缶、雑誌そのほか、改札への階段を上がる前に捨てられるものであった。

1995年3月20日以前の東京の駅はそういうものだった。

地下鉄車内でサリンが撒かれた事件以降、ホームにあるゴミ箱はすべて封鎖され、ないしは撤去され、使えなくなった。再びそこに毒物が入れられる可能性があるからだ。

やがて駅のホームからは、ゴミ箱がすべて撤去された。

オウム真理教集団の幹部がのきなみ逮捕され、彼らが再びテロを起こす可能性が低くなっても、ゴミ箱は戻らなかった。

かなりの時間が経ってからゴミ箱は戻ってきたが、かつてのようにホームにいくつも置いてあるという状態には戻らない。

テロの心配は薄くなっても元の状態へは返らないのだ。

編集部からのお知らせ!

関連記事