転職市場で「年収300万」を提示され絶句…年収1000万・50代社員の「厳しすぎる現実」

幸せな独立のため業務委託から始めよう
前川 孝雄 プロフィール

「そんなことができるのか?」と思った人もいるかもしれない。もちろん会社の人事制度次第という面はあるものの、業界・職種によっては、キャリアを重ねたミドルがいったん退職し、業務委託で働き続けることが可能な会社は増えつつある。

代表例のタニタは2017年に正社員から業務委託へ契約形態を変更する制度を戦略的に導入した。独立後もそれまで担当していた会社の仕事を引き続き業務委託で請け負える。同じ仕事を続けながらも、個人事業主となり、労働時間は自分でコントロールでき、自分の裁量で他社の仕事を請け負うことも視野に入れられることになる。

「体のいい人件費削減策なのでは?」と感じる人もいるかもしれないが、タニタの狙いはむしろ、社員のやる気を喚起し、主体的・自律的に働いてもらうための施策だという。

また国もこの動きを加速させる法改正をしている。2020年3月に高年齢者雇用安定法が改正され、「高年齢者が希望するときは、70歳まで継続的に業務委託契約を締結する制度の導入」が、2021年4月から企業の努力義務として選択肢に加わる。国もサラリーマンの雇用延長のみではなく、「業務委託によって独立を支援する」ことも推奨し始めたのだ。

 

職業人生を取り戻す

これまでの仕事を業務委託で請け負う働き方に切り替えることは、経験を活かしつつ、サラリーマンから独立する最初のステップとして位置づけるとよいだろう。
単に就業形態を正社員から業務委託にして今の会社で働き続けるだけでは、会社に依存している状態は変わらず、むしろ契約の打ち切りリスクを高めるだけになる。

せっかく個人事業主として独立しても、それまで担当していた仕事を、今の会社のみから下請け的な業務としてやっていくだけでは第二の職業人生の広がりは見込みにくい。意識すべきなのは、徐々に他社の業務の割合を増やしていくこと。そこから、最終的には、もともと在籍していた会社の業務が自分の仕事の一部になるような顧客バランスを作っていくことだ。

編集部からのお知らせ!

関連記事

ABJ mark

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標 (登録番号 第6091713号) です。 ABJマークについて、詳しくはこちらを御覧ください。https://aebs.or.jp/