転職市場で「年収300万」を提示され絶句…年収1000万・50代社員の「厳しすぎる現実」

幸せな独立のため業務委託から始めよう
前川 孝雄 プロフィール

さらに、提示される給与にもショックを受けることになる。現状、大企業の管理職ならば年収1000万円程度で、それが自分の市場価値と考えていたところ、年収300万円台が珍しくないからだ。実は、年功序列の給与体系では、若いころに抑えられていたぶんがミドル期以降取り戻せる構造になっているため、現在の年収は今の市場評価ではない。かつ中小企業の場合、平均年収が300万〜400万円台が相場である。

転職活動を進めるなかで、こうした相場観は徐々にできてくるが、そもそも自主的にやりたい仕事があったわけではないため、どんどん気持ちが萎えてしまう。やはり早期退職せずに会社にしがみつこうと思い直そうとするも、コロナ禍で勤務する企業そのものの経営も危うくなりつつある。八方ふさがりに悩むミドルは増え続けている。

 

堅実な独立スタイルがある

こうして選択肢として急浮上するのが「独立」だ。

そもそも大企業を中心に新卒一括採用のメンバーシップ型雇用を特徴としてきた日本で転職市場は成熟していない。35歳までの求人が多いのも、30代前半までならぎりぎりメンバーとして育成対象にできるからだ。つまり、そもそも市場がないところに参戦しようとしても土台無理があるというわけだ。

三浦知良選手が現役で活躍することに注目が集まるのは彼しか事例がないからだ。50歳を目前にした新庄剛志さんのトライアウト挑戦がダメだったように、ミドルが若者と同じ土俵で勝負すれば当然分が悪くなるものだ。

しかし気落ちする必要はない。経験豊富なミドルにはミドルだから活躍できる土俵がある。経験の浅い若者にはリスクは高いが、経験豊富なミドルにはリスクが低く、幸せにもなれる可能性が高いキャリアの選択肢――それが独立ではないだろうか。

まず検討したいのが、「今の会社で同じ仕事を続けつつ、契約形態を正社員から業務委託に変更する」というパターン。自分で新たな事業を起こすことにハードルの高さを感じている人であっても、比較的スムーズに「独立」を実現できる方法である。

編集部からのお知らせ!

関連記事

ABJ mark

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標 (登録番号 第6091713号) です。 ABJマークについて、詳しくはこちらを御覧ください。https://aebs.or.jp/