新型コロナウイルス感染者が増え続け、ついに管首相は緊急事態宣言を出すに至った。東京都の新規感染者は1月7日から9日の3日連続で2000人を超え、全国でも同じく3日連続で7000人を超えた。その後、数字は下がっているものの、これからまた増える可能性が否定できない状況だ。

この急速な感染の拡大は、冬という気候も影響しているといえる。どうして冬はコロナウイルスに感染しやすくなるのか、緊急事態宣言下の冬をどう過ごせばリスクを減らせるのか、医師として解説したい。

全国での感染者数増加状況

筆者は以前の記事「山中教授も懸念…東京五輪、2021年夏の開催は非現実的すぎる」で、「第1波よりも第2・3波のほうが大きい可能性がある」「オリンピック開催は不可能ではないか」と書いたが、その時の予測の通り、夏の第2波、冬の第3波と回を重ねるごとに感染者数が著しく増えている。

厚生労働省のオープンデータをもとに作成

一般的に呼吸器感染症(肺や気管などの呼吸器にウイルスや細菌が感染する感染症)は、冬に患者数が増加しやすい。インフルエンザや子どものRSウイルスなども、例年冬に感染者や入院患者数が増えていた(今年は新型コロナウイルス蔓延に伴い普及した手洗いや消毒の習慣により、インフルエンザが激減している)。また、同じコロナウイルスで2003年に流行したSARS(2002年11月16日に発生、2003年7月に終息)も、冬に感染力が強まったことが知られている。