アメリカがトランプの「アンインストール」に成功した後に起こる「大革命」

グリーン政策が大転換を迎える

人気と反動

1月20日になると、バイデン大統領が就任する。現在アメリカはトランプ大統領をアンインストール中だ。ニューヨークではそういったプラカードを持ってデモに参加している人も見かける。そしてバイデン政権になり、もっとも世界を変化させるテーマになるのが「気候変動への対応」になるだろう。発電方法はもとより、自動車産業はもろに影響を受ける。

トランプ大統領は「気候変動への対応」において、従来の人間の活動にブレーキをかけることに否定的だった。例えば、前オバマ大統領が制定したクリーンパワープランも在任中に廃止。これは2005年との比較において2030年までに温室効果ガスの排出量を32%削減することが期待されていた。温室効果ガスの削減は、直接・間接ともに国民に努力や変化を強いる。トランプ大統領の人気は「いままで通りの生活で良い」という意味においては、オバマ政権の反動でもあった。

「トランプ・アンインストール中」のプラカードを持つ人
 

トランプ大統領は、アメリカ国内においてメタンガス排出量の規制を緩和することにより、シェールガスの採取をしやすくした。そしてアメリカ国内においては保護区であっても石油とガスの採掘を開放する方向に向かった。

一方で、トランプ大統領は世界経済フォーラムで、気候変動を遅らせるための「1兆本の木を植樹する」ことに署名した。だからカーボンニュートラル(CO2の排出分と吸収分を±ゼロにすること)にすべて否定的だったわけではない。また、トランプ大統領は、グレート・アメリカン・アウトドアーズ法の一環として、エネルギー産業が得る収入の50%(19億ドルが上限)を保護区などの保全のための基金を創設したりもした。つまり、トランプ大統領は、なにがなんでも気候変動に関する規制に反対しているわけではなかった。あくまでも、人間の従来の営みを制限することに反対していたのだ。

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