かいしさんは日本育ちの中国人。ペルーに留学し、ドミニカ共和国での駐在生活を経て、現在は北京で暮らしています。

様々な国で暮らしたがゆえに悩んだ「自分のアイデンティティ」や日々の暮らしで感じる「ジェンダーについて」、中国人のかいしさんから見た「中国事情」などを綴ったインスタグラムが人気を集め、現在フォロワーは7万人。

今回は「自分のアイデンディティについて悩んだお話し」の3回目です。

自分がどこに属しているか分からなかった

こんにちは! 北京出身、日本育ちの中国人、かいしです。日本と中国、「どっちにも属しているようで、どっちも違うんじゃないか」と思っていた青春時代。

「自分探しの旅」に出るために、私は大学三年生の時に南米、そして会社員時代に中米という全く異なる世界に飛び込み、同じようにアイデンティティの悩みを持つ人たちに遭遇し、「自分は存在してもいい人間だったんだ」と気づきました(詳しくは連載2回目にて)。

グローバル化と共に、多様な文化が融和し、新しい文化を生み出して行く中で、この世界はもっと「生きやすい」場所になるのではないか…と、私は期待を膨らませていました。

そうなるはずが、2020年、新型コロナウィルスの勃発とともに、人びとの移動に制限がかかり、国境も閉鎖されました。殺伐とした雰囲気が顕になり、不安も募る一方…そんな中、社会はより分断され、格差は広がって行き、人と人との距離も遠くなってしまいました。