ふるさと納税とは、生まれた故郷や応援したい自治体に寄付ができる制度のこと。すでに利用したことのある方もいらっしゃると思いますが、お礼品などのリターンがあってお得というものの、具体的な仕組みを知らない人も多いのでは? 実はとっても簡単に地域貢献ができてしまうんです。ふるさと納税サイト〈さとふる〉の広報担当に話を伺いました。

●教えてくれたのは……
谷口明香さん

たにぐち・あすか/ふるさと納税サイト〈さとふる〉広報。2015年に入社。営業を経験したのち現職に。17年から故郷の石川県で勤務。サイトでは全国のお礼品16万点以上を紹介、ふるさと納税を通じた地域活性化を推進。www.satofull.jp

ふるさと納税とはつまり、
こういうことです

Q1.ふるさと納税ってなに?

A.応援したい地域に納税できる制度です。

簡単に言えば、応援したい自治体への寄付のこと。寄付した額により税金の控除を受けられるのが特徴です。一般的には、お礼としての特産品などで知られていますが、「ふるさと」へ貢献するための制度なので、お礼品を用意していない自治体もあります。

もともとは、就職や進学で地元を離れて都会に出た人が、ふるさとに納税できる仕組みとして、2008年に菅・現総理大臣の発案でスタートしました。これにより地方に税金の行き渡らない状況が改善され、地方出身者は地元に恩返しができます。この寄付制度は、東日本大震災の際の支援に活用されたことで、広く浸透したといわれています。寄付先は自分の生まれ故郷に限らず選ぶことが可能です。また、税金の控除額には上限(Q4)がありますが、複数の自治体に寄付することもできます。

Q2.どんな種類がある?

A.肉や海鮮がもらえる返礼型、体験型など様々です。

純粋なノーリターンでの寄付のほか、寄付するとお礼品がもらえるものや、クラウドファンディング型のふるさと納税も。お礼も、地域ならではの食品や工芸品、アクティビティまでバラエティ豊か。なかには、町長と一緒にボルダリングなんていうユニークなものも! 寄付金額は3000円位から10万円位までが多く、数百万円と高額のものまであります。また、クラウドファンディング型の場合は、お礼品より応援したい内容が強いきっかけに。目的と達成金額、期日が明確に表示されることで、気持ちも高まります。

寄付先は各自治体を窓口に探すこともできますが、それらを一同にしたふるさと納税サイトを利用するのも便利です。例えば〈さとふる〉だと、地域やお礼品のジャンル、ランキング、レビューなどからも寄付先を検索できます。寄付後にはお礼品の発送状況のステイタスもわかり、流れもスムーズ。自分にあった窓口を探してみましょう。

Q3.寄付者と自治体、双方のメリットは?

A.地域と直接つながり、発展を支える関係に。

寄付者にとっては、地域を知り、応援できることが最大のメリット。また、申し込みの際に寄付金を何に使うかを選べ、税金の使い道を自分で選択することができます。それに加え、お礼品がもらえる自治体への寄付はお得感がありますね。身近で日常的には買えないような品が選べるのも利点でしょう。ただし、お礼は寄付額の3割までと決められており、自治体がお得さを競うものではありません

控除に関しても、税金がお得になるのではなく、本来納める税金を寄付というかたちで先に納めることで、後で払わなくて済む仕組みなので、節税の効果はありません。しかし、自治体にとっては、地域が潤うだけでなく、お礼品などで地域をPRすることもできます。全国に商品を届けることで、通年で事業者の生産・出荷が安定するというメリットもあり、事業拡大のきっかけ、永続的な地域の発展にもつながります。