検索サイトよりも動画サイトやSNSへの信頼度

そういう息子に私はこう尋ねてみた。

「確かに、バトルゲームは相手に勝つのが目的だもんね。でもさ、さっきFORTNITEのキャラは、半分の自分って言ったよね? たぶん動画で泣かされてるおバカな小学生もそれは同じだと思うんだけど、その大事なキャラがボコボコにされるところをドッキリ動画にされて、300万人にさらされたら、絶望的な気持ちにならない? だって半分の自分が公開処刑されちゃうんだよ。

いくら知識も技もある神配信者でも、それってやっていいことなのかな? eスポーツをオリンピック競技に、なんて話もあるけど、例えばリアルなオリンピック選手がイキってる素人をボコボコにした様子を動画にあげたりしたら、選手生命、終わると思うよ?」

「うーん、確かに公開処刑は……キツいと思う。でもキャラが大事ならTwitterでイキったりすんなって思うよ。それにこの動画が本当にヤバいんだったらYouTubeがバン(削除)するはずでしょ? なのに削除もされずにたくさん上がってることは、超絶悪いってわけじゃないと思うよ。この配信者の人たちは、マジで神強くてバトルの参考になる動画もいっぱいあげてるし……」

複雑な技も多く、他の人の技を見ることもスキルアップにもなり、またそれ自体も楽しみになっている。photo/Getty Images

せっかくなので息子のゲーム仲間にも、息子のゲームチャットを借りて、少々話を聞いてみた。

うちの母は、バトルゲーム自体を『こんなのやってると暴力的な人間になる』って嫌がるけど、小学生だってゲームと現実が同じだなんて全然思ってないっすよ。あくまでゲームはゲームで、リアルのストレスを発散するところなんです。

それに僕らの中にも一応、やっていいこととヤバいことの線引きはあって、動画にさらされるイキがってる子はそのラインを超えちゃってるから。動画配信してる人気YouTuberは、そういうルール無視の奴らを迷惑してる僕らに代わって成敗してくれてる感じかな。配信者の討伐プレイは本当にうまいから倒し方もかっこいいし、正直、見てるとスカッとする」

息子たちの価値判断のすごく高い位置にYouTubeがあり、そこにアップされていて(どんなに過激でも削除されず)多くの視聴回数を稼いでいるものは、「正解」であり「正義」なのだ。