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エホバ二世が証言…宗教にハマった母の「洗脳を解く」決め手となったもの

シリーズ最終回
「エホバの証人元信者の証言」シリーズはこちらhttps://gendai.ismedia.jp/list/author/satonorimasa

ごっそり抜け落ちた私の青春

これまで、25年間のエホバの証人であった体験をもとに、人がどのように洗脳されていくか、人がハルマゲドンをどのようにして信じるのか、を書いてきた。

教団に対して脱退届を出して、親族一同で教団から抜け出たのが14年前。そこから私の人生の大きな再構築が始まった。脱退した時は一夜にして、自分の知っている世界を失ったといっても過言ではない。

子供の頃から教団の外の人間は悪魔に惑わされている人々なので、友達をつくるなと教えられてきた。ところが私が脱退をしたことにより、今度は私がサタンとみなされて信者から村八分にされてしまった。

カルト教団の中で9歳から35歳まで過ごしてきた。ありとあらゆる行事、趣味、男女交際を禁止され、ハルマゲドンがくるからと大学へもいかせてもらえず、正社員として企業で働くことも強く反対されてきた。今ふりかえってみると、一般的な青春体験や人生経験がごっそり抜け落ちている。

家族写真。写真左が筆者
 

とはいえ、自分は恵まれていると思う。私がエホバの証人を脱退した時は、Yahoo!から転職し、東京ガールズコレクションやキットソンのプロデュースに携わっていた時期であった。

そして今は自分の自閉症をもつ息子をきっかけに、川崎市で発達障害児童のための福祉事業を運営しており、人生において新たなミッションを持たせて頂いている。

さらには私の脱退をきっかけに、妻と彼女の親、そして私の両親、弟家族、妹家族も教団から離脱できた。最も重要なこととして、私自身の二人の子供、弟と妹のそれぞれの子供4人も、カルトの呪縛から解かれて新しい未来を手に入れることができたわけだ。

娘が投げかけた「素朴な疑問」

さて今回が宗教体験談シリーズの最後となる。そこで今回はみなさんからよく聞かれる、そして最も重要な二つの質問について書いておく。

(1)「教団を脱退しようと思った一番のきっかけは何か?」
(2)「親も脱退できた要因は何か?」

これらの質問に答える前に、高校生である娘との最近の会話について話したい。

年末に娘と御多分に漏れず、映画『鬼滅の刃』をみてきた。そしてなぜこの映画がヒットしているのか、という話になった。

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