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言葉が遅い、友だちの輪に入れない…うちの子は発達障害?と思ったら

そのとき、親がすべきこと 前編

急増している発達障害の子ども

私は、千葉市の中心部からやや離れた場所に小児クリニックを構える開業医です。患者さんの数は多くも少なくもなく、どこにでもある平凡なクリニックです。

私が開業医になった2006年の時点では、発達障害の子どもは現在ほど多くありませんでした。ただ、風邪で受診する子の既往歴の項目を見ると、「広汎性発達障害」(自閉スペクトラム症と同様の意味)や「軽度知的障害を伴う自閉症」という文字があることに気づき、私は発達障害について少しずつ勉強しようと考えました。

勉強といっても、医学生時代の教科書はぜんぜん役に立ちませんでした。私の持っている精神科の教科書(1978年発行)には、そもそも発達障害という言葉がありませんでした。自閉症のことがわずかに載っているだけでしたが、それも今考えるとまったく不正確でした。

勉強を始めてからだいぶ時間が経ちました。医学論文や専門書を読んで知識を増やしていくと、それと並行するように、発達障害の子どもが私のクリニックをしだいに多く訪れるようになりました。いえ、急増していると言っても過言ではありません。

【写真】増加する発達障害の悩みを持つ子どもクリニックを訪れる発達障害の子どもは、次第に増えいった photo by gettyimages

最近、私は『発達障害 最初の一歩 』(中央公論新社)という本を上梓しました。その内容を紹介する形で、保護者のみなさんが「わが子は発達障害では?」と思ったときに、どのように対処すればいいかを、前編・後編の2回にわたって解説してみたいと思います。

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