日本と韓国、何がダメなのか? 「関係悪化」を大国に利用されている

まんまと挑発に乗せられ…
半田 滋 プロフィール

一連の事案について、日本の外務省はロシアと韓国に対し、抗議した。

抗議の理由について、当時、河野太郎外相は「竹島は我が国の領土なので、領空侵犯をしたロシアに対しては我が国が対応するものだ。韓国が措置を行うのは、我が国の立場と相いれない」と述べた。

竹島上空の領空を侵犯したロシア機=統合幕僚監部のホームページより
 

一方、韓国はロシアに抗議するとともに、日本からの抗議について韓国外交省関係者が「主張は受け入れられない」と語ったと伝えられる。

ロシアと中国が協力して、日本と韓国の防空態勢を揺さぶった異例の事態。当時、日韓の間では元徴用工問題をめぐって対立が深まり、軍事面の協力関係も韓国海軍による海上自衛隊のP1哨戒機への火器管制レーダー照射問題によって冷え込んでいた。

ロシアと中国は、日韓の関係が悪化した間隙を突き、双方の対処能力にどのような変化があるのか見極めようとしたのではないだろうか。正常な関係が維持されていれば、情報の共有をはじめとして、連携して対処することも考えられるが、この事案では一切、協力することはなかった。まんまと挑発に乗せられ、互いに反目を強めただけである。