日本と韓国、何がダメなのか? 「関係悪化」を大国に利用されている

まんまと挑発に乗せられ…
半田 滋 プロフィール

トランプ氏は初当選した16年の大統領選のときから、日米安保体制を批判。駐留経費を日本が全額負担しなければ、米軍の撤退もありうると牽制しており、特別協定をめぐる日米交渉の難航は必至だった。

特別協定をめぐる日米協議は昨年11月から始まった。本来、夏ごろ始まるはずだったが、コロナ禍と米大統領選により、スタートがずれ込んだ。日本側は、2021年度予算案編成の関係から12月にはまとめたい意向だったが、米側が示したのは現行特別協定の2倍以上の金額だったとされる。飲めない話だった。

トランプ大統領という狂気が去り、バイデン新大統領という別の難物が現れた形だ。

特別協定をめぐる対米交渉が先行した韓国に対し、後発の日本。日韓両国の連携が取れていれば、「米国の出方」を共有し、日韓双方の利益になる知恵が出せるのではないだろうか。

 

ロシアと中国の「軍事的挑発」

次にロシアと中国による日韓両国に向けられた軍事的挑発について見てみる。

防衛省によると、2019年7月23日朝、中国の爆撃機2機が東シナ海から日本海にかけて飛行して日本の防空識別圏に入り、航空自衛隊の戦闘機が緊急発進した。

その後、ロシアの爆撃機2機が中国機に合流、すると近くにいたロシアの早期警戒機1機が、竹島東側を南下して同日午前9時9分から約3分間にわたって領空を侵犯した。

この領空侵犯に対し、竹島の領有権を主張する韓国は、韓国空軍の戦闘機を緊急発進させ、機銃360発余りの警告射撃を行ったと発表した。

ロシア機が領空侵犯したルート=統合幕僚監部のホームページより

ちなみに日本政府は、日本の離島のうち、竹島と北方領土の2カ所について、韓国、ロシアとの偶発的な衝突を避けるため、緊急発進の対象から外している。