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日本と韓国、何がダメなのか? 「関係悪化」を大国に利用されている

まんまと挑発に乗せられ…

旧日本軍の元慰安婦が日本政府に慰謝料を求めた訴訟で、韓国の裁判所は日本政府に慰謝料を支払うよう命じた。日本政府は強く反発し、元徴用工問題をきっかけに冷え込む日韓関係をさらに悪化させるのは必至となった。

日韓の関係悪化は、双方の安全保障問題に暗い陰を落している。地政学的に良好な関係の維持が欠かせない日韓の両政府間にまともな対話がなく、連携が困難な現状は米国、ロシア、中国といった軍事大国の思惑がそのまま通る形となっているからだ。

韓国の文在寅大統領〔PHOTO〕gettyimages
 

米国の「攻勢」

まず、日韓双方の同盟国の米国は、駐留米軍経費負担をめぐって、日本と韓国に対して攻勢に出ている。その解説をする前に海外の米軍基地についての説明が必要だろう。

米国防総省が公表した2018米会計年度の「基地構造報告書」によると、米国は世界45カ国に米軍基地を置く。そのうちドイツが194基地と最も多く、日本が121基地、韓国が83基地の順だ。

欧州と東アジアに米軍基地が多いのは、米国が第2次世界大戦で欧州戦線と太平洋戦線に参戦したことによる。終戦後、ソ連と対立する冷戦に突入し、駐留を継続した。