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菅政権のヤバすぎるコロナ対応…そして日本は東アジアの「負け組」に

「ウイルスとの戦争」という認識はあるか
テレビ朝日の玉川徹氏と並ぶマスコミ業界の異端ご意見番、講談社の近藤大介が来週、約一年ぶりに新著『ファクトで読む米中新冷戦とアフター・コロナ』(講談社現代新書)を出版する。そこで、現代ビジネス編集部の担当編集者Hが、遠慮会釈なく話を聞いた。その模様を、今週と来週の2回に分けてお送りする。まずはその前編・コロナ編――。

人類77億人の危機だというのに

H: 近藤さんとかれこれ10年近く、現代ビジネスの筆者と担当編集者という関係で付き合ってますけど、正月明けに編集部へ来たら、近藤さんがいて驚きました。毎年、年末年始は中国など、海外取材で飛び回っているじゃないですか。

近藤: そうなんです。今年はコロナで海外へはどこにも行けなくて、約30年ぶりに、日本で正月を過ごしました。デモが吹き荒れる香港、アメリカと対立を深める中国、総統選挙が行われた台湾と廻っていた昨年のいまごろが懐かしいです……。

で、やることがないからテレビ付けたら、延々と箱根駅伝を放映しているじゃないですか。ようやく終わったと思ったら、翌日もまたやっていた(笑)。

H: 当たり前でしょう、往路と復路があるんだから。日本の正月と言えば、大晦日の紅白歌合戦と、年明けの箱根駅伝ですよ。視聴率はどちらも30%を超えました。駅伝は面白くなかったですか?

近藤: いや、面白かった(笑)。たすきを掛けた学生たちが、江戸時代の飛脚みたいに、ただ道路の上を走るだけの行為を、あれほどドラマチックな人間ドラマに持っていくんだから、日本のテレビ局の演出はすごいなと。でも、途中からだんだん腹が立ってきました。

H: えっ? 何に対して?

近藤: だって、新型コロナウイルスの第3波が、これほど猛烈な勢いで日本を襲ってきているのに、テレビを付けたら、歌ったり笑ったり走ったりばかり。ちょっと日本は平和ボケしすぎてるんじゃないの?と。マジメにコロナウイルスと日本の将来について討論している番組は、大先輩のジャーナリスト・田原総一朗さんが司会をしている『朝まで生テレビ』(テレビ朝日系列)くらいしかなかった。

H: そりゃそうですよ、だって正月なんだから。

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近藤: そういう問題ではないでしょう。地球で生物爆発が起こったカンブリア紀以降、過去5億年の生物の歴史は、ウイルスとの闘いの歴史です。人類も農耕牧畜を始めてから1万年、安定した食糧と引き換えに、ウイルスとの闘いを運命づけられました。

コロナに負ければ、77億人の人類が滅ぶんですよ。すでにイギリスでは、年明けに変異種が猛威を振るい始めたじゃないですか。この先、14世紀に世界人口の約4分の1が命を落としたペストのような、手のつけられない超強力変異種が現れるかもしれない。そういった危機意識を持つべきではないですかね。

 

H: 近藤さんは相当な悲観論者ですね。でも日本政府は、先週は東京と神奈川・埼玉・千葉に緊急事態宣言を出しましたし、今週中にも、大阪・京都・兵庫でも出すと報道しています。