# 新型コロナウイルス

緊急事態宣言で、「見殺しにされる業種」と「恩恵を受ける業種」の残酷なまでの差

食材納入業者、リネンサプライ業は大打撃
鷲尾 香一 プロフィール

お先真っ暗だ」

しかし、個人や中小・零細の納入業者はそもそも「卸業者」の括りに入っておらず、「小売業」となっている。店舗販売よりも、飲食店への納入を主力としている業者は、飲食店の時短営業は直接影響を及ぼす。

例えば、都内の氷販売業者は、「冬場の販売は飲食店、特に酒類を提供する飲食店がほとんど。新型コロナ禍でこの冬の販売量は前年の30%程度にまで減少している。今度の時短営業で、おそらく10%程度まで減少するだろう。“お先真っ暗”だ」という。

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政府は、中小企業支援のための「持続化給付金」や「家賃支援給付金」を1月15日の期限をもって申請受付を終了する。個人や中小・零細の納入業者に対する政府の支援は“途絶える”ことになる。

こうした事態に慌てた政府は急遽、時短営業を行う飲食店の納入業者に対する給付金の実施を決めた。飲食店への納入の売上が半減した場合には、個人事業者には20万円、法人事業者には40万円となる予定だ。

だが、これで飲食店に関係する業者に対する影響が軽減されるかと言えば、この給付金がほとんど役に立たない業者もいる。