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箱根駅伝で準優勝した「創価大」が“圧倒的成長”できた納得の理由

立役者・榎木和貴監督が語る

「新参者」が巻き起こしたサプライズ

赤と青のストライプがテレビ画面をジャックした。正月の箱根駅伝で創価大の大活躍に驚かされた人は多いだろう。今大会は連覇を目指した青学大、全日本大学駅伝で6年ぶりの優勝を飾った駒大、前回大会と全日本で2位に入った東海大の“3強決戦”が予想されていた。いずれも学生駅伝を何度も制している強豪校だ。

一方の創価大は箱根駅伝に過去3回出場しただけのチーム。残り2kmで駒大につかまったとはいえ、4区で首位を奪うと、その後は143km以上もトップを独走した。今回の出場校では一番の“新参者”がサプライズを巻き起こした。

創価大学駅伝部の公式サイトより

誰もが予想しなかった創価大の急浮上だが、就任2年目の榎木和貴監督だけはチームの躍進を確信していた。はたして榎木監督は選手たちにどんな魔法をかけたのか。創価大の強さの秘密を探っていきたい。

創価大陸上部は1972年に創部して、箱根駅伝予選会には1982年から参戦している。現在の基礎を築いたのが、2007年から駅伝部コーチを務めた瀬上雄然総監督だろう。箱根駅伝は2015年大会に初出場(20位)すると、二度目の出場となる2017年大会で12位に入った。次なる大きな変化は2019年2月に榎木和貴駅伝監督が就任したことだ。

榎木監督は創価大関係者ではない。宮崎・小林高、中大、旭化成という名門で競技を続けてきた。大学時代は箱根駅伝で4年連続の区間賞(8区、8区、4区、4区)を獲得。3年時(1996年)には中大の32年ぶり14回目の総合優勝に大きく貢献している。

 

現在の指導は大学時代に学んだことが軸になっているという。当時の中大は、現在東京国際大の監督を務める大志田秀次コーチが、本田技研のコーチと兼任で指導しており、選手たちと直接顔を合わせる機会は週に2~3回しかなかった。

「指導者が不在のことが多かったので、朝練習などは学生主体でやっていました。当時の中大は、学生だけでどうやって強くなるのかということを常に考えていたんです。いまの創価大もそうですけど、目標を達成するには選手がそれぞれ考えて、練習も工夫して取り組むようにならないといけません」