photo by gettyimages

前代未聞の議事堂乱入事件…アメリカの権威が地に落ちた瞬間を見たか

笑いが止まらないのは「あの国」

米民主党は「トリプルブルー」を実現

1月20日にバイデン新政権が誕生するが、その直前の5日に実施された米南部ジョージア州の米連邦議会上院決選投票(2議席)で民主党新人が大激戦の末、共和党現職を破り、両議席獲得した。

米民主党は大統領選勝利に加えて上下両院で多数派を獲得する「トリプルブルー」(因みにブルー=青が民主党、レッド=赤は共和党)を実現した。上院(定数100)の構成は民主50、共和50議席で拮抗するが、上院議長でもあるカマラ・ハリス次期副大統領がタイブレーク(tie break。賛否同数の場合、議長が1票を投じる議長採決)を投じることができるので、実質的に民主党は上院多数派を制したのである。

photo by gettyimages
 

つまり、ジョー・バイデン次期大統領が指名する閣僚等の上院各委員会承認を得やすくなるということだ(例えば国務長官に指名されたアントニー・ブリンケン氏は上院外交委員会で賛成多数の承認が必要)。しかしその場合でも、バイデン新政権が米議会に提出する法案成立見通しの影響は不透明だ。フィリバスター(filibuster。米上院では議事妨害による法案の採決を阻止することを制度として認められている)を回避するには60票を必要とすることから、殆どの法案で野党・共和党の協力が求められる。

従って、バイデン氏が大統領選で公約の目玉として掲げた高額所得者やビッグビジネスに対する増税は、コロナウイルス感染拡大が止まらない中で、経済活動再開にもブレーキがかかる現状からしても年内実施が無理である。

さらに今大統領選と同日(昨年11月3日)に実施された下院選挙(定数435)でも、民主党は13議席減の222議席を獲得して下院多数派(共和党は211議席。欠員2議席)を維持できたことから、辛うじて米議会を「ブルーウェーブ」化できた。