寒さに耐えられるよう真冬はどうしても着こむので、電車の窓やお店のウィンドウに映る自分のボリューミーなシルエットを見てギョッとした……なんて経験はありませんか? そこで、ニットやアウターを使って防寒しながら、スッキリと見せる着こなし術をご紹介します。

教えていただいたのは、これまでに1万人以上のスタイリングを手がけ、作ったコーデは30万体以上というスタイリストの山本あきこさん。女性誌や広告などでモデルやタレントの衣装を担当するだけでなく、一般女性に向けたファッションスクールやセミナーなどを開講し、「予約の取れないスタイリスト」として活躍中。たくさんの女性の体型もフォローしてきた山本さんのメソッドは、新たに洋服を買い足さなくても実践できるものばかり。さっそく参考にしてみてはいかがでしょうか。

細見せは意外と簡単!
4つのポイントを抑えるだけ

毎日寒い日が続きますが、暖かさ重視で重ね着をすると、なんだかコーディネートがもったり野暮ったくなってしまう……。そんな「着太り・着ぶくれ」にまつわるファッションの悩み、冬は特に、たくさんの方が抱えているのではないでしょうか。ですが、スタイリングの悩みは、ポイントを抑えるだけで、意外と簡単に解消できるもの。

寒さを我慢してオシャレを取るか、オシャレを諦めて暖かい服装を取るか、という究極の2択をしなくても、実は、「着太りしない暖かいオシャレ」は楽しめるのです。今回は、手持ちのアイテムですぐ実践できる、着太り防止テクニックをご紹介します。

着太り防止テク1
「シャドー(影)」に頼る

まず、着ぶくれの悩み解消には、色の明暗からできるコントラストが効果絶大です。メイクでも、シェーディングやチークなどで陰影を作って、小顔効果を出せますよね。ファッションも同じ法則で、平坦なままではなく、どこかに「シャドー(影)」を作って、視覚効果による細見えを狙うことができるのです。

実践方法はとても簡単で、いつも着ているアウターの前を閉じないで、開けるだけ。すると、上下に真っすぐ伸びるコントラストが生まれます。この真っすぐな「Iライン」のコントラストこそが、まさにシャドー役として着太りを解消してくれます。

また、この技は色使いによってコントラストをはっきりさせるほど効果的です。たとえば、トップスとボトムスのカラートーンを揃えておいて、上からロングアウターを羽織れば、インナーとアウターの間のシャドーラインがさらに際立って、すっきり見えが叶えられます。コートの前を開けた時に寒さを感じる場合は、ストールやマフラーを巻いて対策を。その際、巻かずに垂らして「Iライン」を付け加えると、さらにすっきり感を強調できます。

ニットとパンツを黒で揃えて、ロングコートを羽織ったコーデ。色のメリハリによって影の効果も高まります。写真提供/山本あきこ