1月17日(日)21時から放送スタートするTBS系日曜劇場『天国と地獄~サイコな2人~』で、主演を務める女優の綾瀬はるかさん。高橋一生さん、柄本佑さん、北村一輝さんなど豪華俳優陣との共演に加え、綾瀬さん演じる刑事と高橋さん演じるサイコパスな殺人鬼の魂が入れ替わるというストーリー設定も注目を集めています。
これまで数々の話題作に出演してきた綾瀬さんですが、2年前に初めて「FRaU」のSDGs特集号に登場してくれました。その間に、地球を取り巻く状況は変化を遂げ、私たちの生活も変わることを余儀なくされました。そんな日々の生活の中で気がついたこと、変わったこと・変わらなかったことがあると綾瀬さんはいいます。どんな時でも健やかに、美しく生きるためのヒントを教えてもらいました。
知らないことの怖さ、
知ることの大切さを痛感
女優の綾瀬はるかさんは、自然体という言葉がとてもよく似合う。シャッターを切る瞬間も、そうでない時間も、彼女の周りにはいつも穏やかな空気が漂っている。
2018年に初めて「FRaU」のSDGs号のカバーストーリーに登場してもらってから2021年1月号で3度目。その間、新型コロナウイルスの存在により世界は一変してしまった。価値観、生き方、働き方、人との距離感など、さまざまな状況が変動するなかで痛感させられたのは、これまでと変わったこと、変わらなかったこと、変わらなければならないこと。綾瀬さんは、この間どんなことを思って過ごしていたのだろう。
「人との距離感が少し遠くなって、寂しいな、みんなどうしてるかな、会いたいなぁ、と思う時間がありました。人と人を切り離すようなウイルスの存在は、とても悲しいですよね。でも、この先も私たちは環境に順応して生きていくしかないのだと思います。今を受け入れながら、シンプルに。今という、この瞬間に集中して、生きていこうって強く感じました。軽はずみなことは言えないけれど、ピンチはチャンスという言葉があるように、本当に大切なことは何かを、見直すときなのかなって」
そんな時間を過ごす中で、暮らしもよりシンプルになっていると感じるそう。
「もともと、モノはあまり多く持たないし、物持ちは良いほうですが、より必要最低限のものしか買わなくなりました。すっかりくたびれているけど、10年前のニットを今でも大事に着ていたり。思い入れがあって手放せないものもありますが、着ないのにいつまでもクローゼットの中に眠らせておくのは、洋服がかわいそう。だから、もらってくれる人に譲ったりして、洋服やモノは循環させてあげたい。モノも人も、全部“自分ごと”に置き換えて考えるようにしています。気を回すという意味でも、風通しの良さや循環は大切ですよね。でも、新しい洋服を着たり、オシャレをしてワクワク気分を上げることも大事。だから私は、ひとつ洋服が増えたら、ひとつ手放す。お金もちゃんと回して、経済活動の循環にも、貢献していかないと!」