2021.01.28
# ドイツ # 本

いまさら聞けない「SDGs」…世界は未来のためになにを目標にしているのか?

作家・那須田淳が説く

新しい時代の「サスティナブル」な生き方とは?おはなしSDGs 未来からの伝言 SDGsガイドブック』(2021年1月)を上梓した、ドイツ在住の作家・那須田淳氏が、世界のトレンド「SDGs」について解説。

牛のゲップが地球温暖化に悪影響?

今、SDGs(エスディジーズ)が世界のトレンドになっている。

僕はドイツのベルリンと東京を往復しながら暮らして25年になるけれど、ドイツのほうが、SDGsはもう少し暮らしの中に溶け込んでいる気がする。

日本でもやっと定着したエコバックはもう30年ぐらい前から普通だったし、たとえば今はファッションはフェアトレードのものじゃないと「意識として、どうなの?」ということになる。

うちの次女は今、ギムナジウム(ドイツの中高一貫校)に通っているけれど、友達の多くはベジタリアンである。これはダイエットというより、畜産の牛や豚による温室効果ガス問題と連動している

世界の温室効果ガス総排出量の14%が畜産業 Photo by iStock

小泉環境相のステーキ発言

国連食糧農業機関(FAO)の2013年報告では、CO2に代表される世界の温室効果ガスの総排出量のうち、畜産業だけで14%に上るそうだ。

だから、2019年9月に、国連気候行動サミット出席で訪米した小泉進次郎環境相が、「ステーキを食べたい」と間の悪い発言して顰蹙を買ったのは当然である。

 

日本の温暖化対策の担当大臣としては、かなりまずかったのだが、失言レベルでとどまって、激しくたたかれなかったのは、あの場に地球温暖化に対するパリ協定の離脱を決めたトランプ大統領がいたからかもしれない。

とはいえ、このステーキ失言は、小泉大臣の問題だけだろうか。どれだけの日本人が、牛のゲップが地球温暖化に悪影響があると認識しているだろうか。

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