去る1月7日、ついに東京都の1日の感染者数が2000人を超えた。医療現場の疲弊が鮮明になり、東京を含む1都3県を対象に、二度目の緊急事態宣言が発令されることとなった。

受験シーズン直前のこの時期、緊急事態宣言が発令されても「休校なし」の指針で、子どもの新型コロナウイルス感染対策に不安を抱く親も多いだろう。”Withコロナ”の生活の1年目に得た経験をもとに、私たちはどういった対策をすべきか。...感染症対策コンサルタントとして活動する看護師の堀成美先生にお話を伺った。

堀成美プロフィール
感染症対策コンサルタント。看護師・感染症実地疫学専門家。東京都看護協会 新型コロナ対策プロジェクト会議アドバイザー。国立国際医療研究センター 客員研究員。東京都港区感染症専門アドバイザー。2013-2018国立国際医療研究センター 感染症対策専門職。2018年同センター研究員。フリーの感染対策コンサルタント。
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子どもと妊婦に悪さしないウイルス

堀先生「感染症の専門家たちは、昨年感染が広まってきた段階では、『新型コロナウイルスとはどんなウイルスだろう』と思っていました。そこから、子どもと妊婦さんにさほど大きな影響与えないということが分かってきた点は、救われたと思っています。

子どもは、特に小学校3年生くらいまでであれば、感染しても症状が軽く、熱すら出ない場合が多いようです。入院も特別な治療もほぼ必要ない状況です。(編集部注:公益社団法人小児科学会の発表データによると、0~14歳の患者290人と15~19歳の患者208人のうち、重篤な肺炎を合併したのは15〜19歳の患者のうち2人 (1.0%) )

昨年の6月以降は”2020年前半”のコロナウイルスのデータが出揃ってきて、未知であったウイルスの正体もしっかり把握できたので、専門家たちは冷静さを取り戻しています。同時に新型コロナウイルスは飛沫が一番の感染原因で、マスクをすればかなりの効果が得られると言うことも確信しました。そのためにマスクの着用、人との距離、手洗いが有効的な対策となりました