Photo by iStock
2021.01.11
# 親子関係

「毒になる親」に負わされた心の傷から自分を解放するには?

ベスト書再読『毒になる親』1
「毒親」という言葉をあちこちで見るようになってきたが、その元祖版と言っていいのがスーザン・フォワードの著書『毒になる親(Toxic Parents)』だ。翻訳版は1999年に毎日新聞社から出版され、2001年に刊行した文庫版(講談社+α文庫)はすでに発行部数が20万部を超えている。親の立場から考えると賛否両論もあるが、長く支持されて読まれ続けていることは間違いない。本書からいくつかの部分を紹介したい。

「毒になる親」は子供の将来にどんな影響を与えるか

「毒になる親」に育てられた子供は、大人になってからどのような問題を抱えることになるのだろうか?

子供の時に体罰を加えられていたにせよ、いつも気持ちを踏みにじられ、干渉され、コントロールされてばかりいたにせよ、粗末に扱われていつもひとりぼっちにされていたにせよ、性的な行為をされていたにせよ、残酷な言葉で傷つけられていたにせよ、過保護にされていたにせよ、後ろめたい気持ちにさせられてばかりいたにせよ、いずれもほとんどの場合、その子供は成長してから驚くほど似たような症状を示す。どういう症状かといえば、「一人の人間として存在していることへの自信が傷つけられており、自己破壊的な傾向を示す」ということである。

Photo by iStock
 

そして、彼らはほとんど全員といっていいくらい、いずれも自分に価値を見いだすことが困難で、人から本当に愛される自信がなく、そして何をしても自分は不十分であるように感じているのである。

「毒になる親」の子供がこのように感じるのは、意識的であれ無意識的であれ、親から迫害を受けた時に、「自分がいけなかったからなのだろう」と感じるためであることが多い。外部の世界から自分を守るすべがなく、生活のすべてを親に依存している小さな子供は、親が怒っているのは自分がなにか“悪いこと”をしたからだろうと感じるのが普通である。自分を守ってくれるはずの親が実は信頼できない人間だったなどということは、小さな子供には考えもつかないからだ。

関連記事

ABJ mark

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標 (登録番号 第6091713号) です。 ABJマークについて、詳しくはこちらを御覧ください。https://aebs.or.jp/