2021.02.05
# 建築・土木

【科学この日なんの日】120年前の今日、官営八幡製鉄所が操業を開始しました

サイエンス365days

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

工業の近代化を支えた官営製鉄所

1901年の今日(2月5日)、福岡県北九州市(当時・八幡村)で官営八幡製鉄所(やはたせいてつじょ)が操業を開始しました。

1868年(明治元年)以来、明治政府は「富国強兵」「殖産興業」というスローガンのもと、軍事と経済の両方の発展を目指してきました。1894年には当時強国とされてきた清朝の軍隊を日清戦争で破り、日本は講和条約で多額の賠償金を手にしました。賠償金は軍事費のほか、官営八幡製鉄所の建設に充てられました。

初期の八幡製鉄所(Photo by Kodansha Photo Archive)

近代産業において、言うまでもなく鉄は様々な機械の材料として不可欠です。筑豊炭田から近く、燃料の石炭が容易に入手できる場所に建てられた八幡製鉄所は、鋼の大量生産によって日本の発展を支えました。操業当初は日露戦争を戦う軍の需要に、次いで民間からの土木建築や機械製造の需要に応えました。

官営八幡製鉄所は明治時代の日本で欠かせない役割を担ったとして、2015年に世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の一部として登録されました。運営母体は国から日本製鉄(旧・新日鉄住金)へと変わりましたが、八幡製鉄所は現在でも稼働しています。

Photo by Getty Images

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