AV女優が「家族を持つこと」をどう思うか…紗倉まなの「答え」に、乙武洋匡が「思った」こと

LGBTQをテーマとした小説『ヒゲとナプキン』を上梓した乙武洋匡氏と、『春、死なん』が野間文芸新人賞にノミネートされたことが話題を呼んだ紗倉まな氏。それぞれ「本業」を持つ二人は、なぜ小説という表現方法を選んだのか――「多様性」をめぐる特別対談。
 

紗倉まなが感謝している「乙武の言葉」

乙武 紗倉さんとはAbemaTVのニュース番組で、1年間ご一緒していました。

紗倉 はい、乙武さんには感謝している部分があって、番組が始まった当初、社会問題に対して、どのように自分の考えを発信したらいいのか悩んでいたんですよね。乙武さんに「コメント力を鍛えるためにはどうしたらいいですか」と、質問したことがありました。

そのときに「Yahoo!ニュースのコメント欄を見て、大喜利のようにツッコんでいけば鍛えられるよ」と教わって、なるほど、それは面白いなと。以降、ニュース記事のコメントを見るようになったんです。偏りや歪んだ言葉も散見されて息苦しさを感じることもありましたが、こうした考えを持つ方もいるんだなぁと、第三者のことを具体的に想像することができました。

小説においても、そうそうたくさんの人に会うことはできないので、自分以外の人を想像する一つのきっかけになっています。

乙武 紗倉さんも、近頃はすっかり作家さん。今年出した『春、死なん』は野間文芸新人賞の候補作になったことで話題になりました。