新型コロナウィルスの感染拡大が止まらない。東京都の感染者数は毎日増加の一途を辿り、1月7日には初めて1日の感染者数が2000人を超えた。ついに1都3県では2度目の緊急事態宣言も発令されるなど、もはや感染は他人事ではなく、すぐそばにまで迫っている。

だが、どんなに感染対策をして「素手では何も触らない」ように気を付けていても、突然コロナに感染することがある。楓さんは、日々、感染対策をできうる範囲で徹底していたにも関わらず感染した一人だ。重症化するリスクは低いといわれている30代で基礎疾患もないが、11日間の入院を余儀なくされた。

なぜ感染したのか? 症状はどういったものだったのか? 入院中の様子は? 感染初期から退院後のいままでを振り返っていただいた。

徹底していた「接触からの感染対策」

昨年1月後半に新型コロナウィルスの感染が報じられてからは、あっというまに感染の危機感が身近に迫った。飛沫感染、接触感染、連日聞こえてくるコロナの話が常に頭をよぎり、公共の場での人との接触が怖くなった。

コロナ以前から、私は少し潔癖気味だったので、接触に対する感染対策は人より徹底していたように思う。公共の場では、どんなものも直接自分の手では触らなかった。ねこの手の形をしたゴム製のアイテムをチェーンでバッグにとりつけ、コンビニやお店のドアをあけるときも、自分の手は使わずこの”ねこの手”で触る。

「感染予防ねこの手グローブ」はグローブ型になっており、指先をこの中に入れてものに触れることで、素手での対象物への接触を避けることができる。バッグなどにチャームとして装着可能。画像提供/pure bliss

それから、エレベーターのボタンやATMの画面を触るとき用に感染防止リングを指先にはめて、指が直接触れないようにしていた。いくら念入りに手を洗っても、色んな人が触るものに触れたら意味がない。

指先リングはこちら。生活していると意外と多い、ボタンを押す行為も、これさえあれば指先の接触を防ぐことができる。画像提供/pure bliss

もちろん、どこにいくにも必ずマスクもしていた。家に帰ってからは、最初に手洗いとうがい。そして玄関エリアに戻り、洋服に除菌消臭スプレーをかけて干す。次に買ったものをシンクに出し、1つ1つ洗う。

バッグの外側や中身の消毒。リモコン、ボタン、ドアノブなども1日に数回消毒。窓をあけて換気をよくし、フロアを毎日掃除機がけし、除菌シートでふきとりもしていた。こんな形で、ウイルスや菌を可能なかぎり排除していた。でも、そんな対策は意味があったのだろうかと思う瞬間は、ある日突然に訪れた。