今や、男女の出会いの主流となった「マッチングアプリ」。

スマホ一つで相手を探せるという利便性は、出会い方だけでなく男女関係そのものにも大きな変化をもたらしたようです。

現実は小説より奇なり。当連載では欲望渦巻くマッチングアプリの「リアル」を徹底取材しました。

前回は、不倫沼にハマった39歳・主婦の体験談をお届けしました。第2回は、マッチングアプリで超優良株を引き当てた29歳・OLの体験談をご紹介します。

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マッチングアプリで重要なのは「位置」だった

【プロフィール】
名前:綾乃(仮名)
年齢:29歳
職業:WEB広告会社勤務
ステータス:未婚
マッチングアプリ使用歴:3年以上

「3年以上もマッチングアプリを使っていたのに、完全に盲点でした。まさか、こんな方法があったなんて……」

ハーブティーの入ったカップを両手に持ち、綾乃は囁くようにゆっくりと口を開いた。

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広尾駅近くのオーガニックカフェは、新型コロナの影響もあってか人影まばらだ。綾乃は今も暮らす実家がこの近くにあり、時々足を運ぶ店なのだという。

良家のお嬢様というのはそろって独特の空気を纏っているが、綾乃も例に漏れない。

おっとりと穏やかな口調もそうだし、艶のある髪、整ったネイル……末端に品が溢れている。わかりやすいブランドは身につけていないものの、よく見ればピアスは大粒のダイヤだし、着ているニットも暖かそうな上質のカシミアだ。

そんな綾乃が3年以上もマッチングアプリを使っていたという事実にまず驚くが、アラサー世代にとってはもはやSNSと変わらないほど身近な存在らしい。

「私はTinderを好んで使うのですが、それはなぜかというと、自分が今いる位置からの距離で対象者を絞れる機能があるから。プロフィール情報で検索するよりも位置情報の方がずっと信用できるんです」