# 新型コロナウイルス

ワクチンの真実!有効率90%以上は、9割が感染しないことではない

唯一無二の感染対策はワクチンではない
本間 真二郎 プロフィール

たとえ第3波が収束しても、世の中から新型コロナが消えるわけではない

もちろん、「収束」とはいっても、それは感染の波がいったんおさまったということにほかなりません。感染の波は第4波、第5波……と今後も続く可能性は高く、世の中から新型コロナウイルスがなくなることではありません。今後も変わらないことは次のとおりです。

●新型コロナウイルスは今後も、身近なところに常に存在する。
●新型コロナウイルスが世の中からなくなることはない。
●流行は今後も何度もやってくる(第4波、第5波……)。

 

2月にも接種スタートのワクチンは有効率90%以上。
但し、100人中90人が感染しないということではない

欧米ではすでにワクチン接種が始まったこともあり、期待の声も上がっています。実際、日本でも1月4日の総理記者会見で2月中のワクチン接種の開始を公表しています。しかし、ワクチンの効果については肯定的なものから、懐疑的なものまで意見も様々です。

打つ、打たないはあくまで個人が判断すべきことですので、いい悪いを申し上げることは控えます。ただ、ワクチンの効果が90%以上という数字だけが強調して伝えられているのは問題があると考えています。

みなさんはワクチンの「有効率90%以上」と聞くと、どのような印象を持たれるでしょうか? 100人がワクチンを受けると、「90人の発症を防ぐことができる」というのが一般的なイメージになるのではないでしょうか。

しかし、科学的な定義はまったく違います。ワクチン学での有効率とは、「ワクチンを受けた場合、受けなかったときと比べて発症をどのくらいの割合で減らすか」になります。つまり、ワクチンを受けることを前提とした場合のメリットです。

逆に、ワクチンを受けなかった場合にどうなるかの指標がワクチン学にはありません。そこで、「ワクチンを受けなかったら受けたときと比べてどのくらい損をするのか(発症しないというメリットが減るか)」を考え「無効率」と名付けてみました。

注:この無効率は上記のコンセプトからあくまで私が考えたもので、論文などには登場しません。

以下に実際に接種が始まっている各社ワクチンの第3相試験の結果を計算してみました。正式な数字はいずれ論文として出てくると思いますが、今回の数字とほとんど違いないと思います。それぞれの言葉の意味は次のように考えてください。

●有効率=受けるとどのくらい発症率が減るか。
●無効率=受けないとどのくらい発症しない率が減るか。

計算式はそれぞれ以下になります。
有効率={1-(受けた人の発症率÷受けなかった人の発症率)}×100
無効率={1-(受けなかった人の非発症率÷受けた人の非発症率)}×100

1=ファイザー社のワクチンのおおよそのケース

ワクチンを「受けた人」1万9992人、「受けなかった人」1万9838万人の合計約4万人での試験結果によると、そのうち発症した人は、「受けた人」8人、「受けなかった人」162人でした。その結果、有効率95.1%、無効率0.77%となります。

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