ラーメン二郎をまわっていると「製麺所」が気になる。
ラーメン二郎の麺は自家製で、それぞれの店で麺を作っているのだ。
店内か、隣接したところに、麺を作る場所がある。
店によっては「製麺所」と書いてある部屋があって、扉の向こうが製麺所になっているのだなと、これはわかりやすい。書いていなくても、ああ、たぶんここが製麺所だろうな、と見当がつくところも多い。奥まった場所に置いてある製麺機が見える店もある。
自分たちで麺を作っているから、二郎の麺は力強い。
スープの旨みを強く吸い込んで、二郎の味をすべて背負い込んでいるような存在である。「スープをおもいっきり吸い込んで、麺さえ食べればスープの味がわかる」というのは自家製麺だからこそなせるワザだとおもう。
ときどき、「今日は極太麺をやります」とか「手揉み麺あります」などとツイッターで告知しているのを見かけることもある。麺の太さなどは変わることもあるらしい。自家製麺だからそのへんは自由闊達である。
あいまに他のふつうのラーメン店に行くと、ああ、ここは麺を作っていないだな、ということにも気付く。
麺を作っていないラーメン店は、麺を買ってくることになる。
いわゆる「仕入れ麺」の店である。
さすがに店員がふらふらとスーパーに行って、安そうな麺を適当に買ってくるということはないとおもうのだが(そういう不思議な店があっても別にいいんだけど)、だいたいは業者からまとめて仕入れるものである。
すでにある麺から選んで、それをまとめて仕入れる、もしくは毎日何玉(何百玉)かずつを店に運んでもらう契約をする。