今年5月公開予定の、122本目の出演映画『いのちの停車場』より (c)2021「いのちの停車場」製作委員会

吉永小百合さんと共に歩んだ「プロフェッショナル仕事の流儀」制作班の10ヶ月

NHKディレクターが語る

10ヶ月の取材期間を経て

昨年11月末、とある本が出版された。『吉永小百合 私の生き方』(講談社刊)である。

著者は、NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」制作班のディレクター築山卓観さん。「プロフェッショナル仕事の流儀」は、特別な分野におけるプロフェッショナルに密着し、その仕事を徹底的に掘り下げる人気ドキュメンタリー番組である。

これまで「プロフェッショナル仕事の流儀」では、再三にわたって吉永小百合に出演のオファーを行なってきたのだが、一度も色よい返事をもらったことがなかったという。

吉永小百合さんが「仕事」「人生」悔いなく生きる日々を語った『吉永小百合 私の生き方』(講談社刊)
 

しかし、2018年の秋から制作がスタートし、翌年1月5日から撮影された吉永の出演121本目となる映画作品『最高の人生の見つけ方』の撮影現場に、「プロフェッショナル」の取材班が入ることが特別に許されたのだ。

吉永の出演する映画の制作現場の一部始終にテレビカメラが入るのは異例中の異例、史上初めてのことだった。その取材期間は、10ヶ月にも及んだ。しかも、ディレクターの築山さんは33歳(当時)。取材当時74歳だった吉永とは40もの歳の差がある。

密着取材は、昨年10月『プロフェッショナル仕事の流儀〜吉永小百合スペシャル〜』として放送された。この本は、その取材をもとに書籍化されたものだった。

なぜ築山さんに密着取材が許されたのか。「最後のスター」と呼ばれる吉永とどう向き合ったのか。築山さんにインタビューを行った。

※本記事は吉永小百合さんのご了承を得て作成しています。本記事のテキスト・写真などの無断転載を禁止します。