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ゼロからわかる「半グレの正体」 裏社会を17年間取材してわかった…!

暴力団員が半グレに流れているが…

令和3年という新しい年が幕を開けた。昨年は、我々現代人が経験したことのない暗く、厳しい一年であった。

幸いなことに、コロナ禍にあっても、刑法犯の認知件数は、戦後最低といわれた令和元年度よりも減じている(警察庁刑事局捜査支援分析管理官「犯罪統計資料」第611号、令和2年1月~10月分)。

しかし、連日、マスコミ等の事件報道に接するうち、多くの方は「体感治安」の悪化を知覚しておられるのではなかろうか。この体感治安とは、人々が感覚的・主観的に感じている治安の情勢のことで、犯罪認知件数などの客観的な数字に基づく「指数治安」とは異なる。

前述した通り、コロナ禍において特に治安が悪化したという傾向はみられない。ただ、そうとはいえ、体感治安といえども、根拠のない感覚的なものとして一蹴するわけにもいかない。筆者は、ジャーナリストとしての活動に加え、更生保護の現場に携わっているため、罪を犯した人と日常的に接触する。マスコミからも、暴力団以外の半グレなどに関する質問が多くなった。

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実際に、裏社会の状況を見聞し、危機感を覚えた筆者は、今年2月に刊行される新潮社新書『だからヤクザをやめられない――裏社会メルトダウン』を執筆するに至った。

以下では、国民の関心事を代弁しているマスコミ担当者の質問に対する筆者の回答を、集約して紹介する。