「わたしが死ねばよかった…」女子高生がずっと抱いていた「罪悪感の正体」

犬も演技する?

2021年家族でゆっくり家で過ごしたのもつかの間。また緊急事態宣言……ということで、不安な気持ちを抱えている人も多い。

人間の表情、交わす空気感、不安、そんな思いを、人より早く気づいて、一緒に心配してくれる存在がいる。あなたのそばに寄り添っている犬だ。

実は犬も演技するということをご存じだろうか?

東日本大震災後の架空の港町・福音浜を舞台にした漫画『柴ばあと豆柴太』の主人公、豆柴太は、今回、こどものころから見守ってきた美波の心の痛みを解決するために演技をする。

仮病など演技をする犬は多い。

この犬の仮病などに見える行為は「アテンションシーキング」と呼ばれる。

犬は学習能力が高く、一度病気やけがをしたときに、飼い主の関心を引くことができたことをきちんと覚えている。

人間の注意をひきたいとき、仮病などの演技を使うことがあるという。

高校生の7割がストレスを感じている

本編・4ページ・ショートからなる『柴ばあと豆柴太』。

今回のストーリーは、心に切ない秘密を抱えた女子高生として登場した美波の「友人を死なせてしまった」という罪悪感とどう向き合うか……を描いたストーリー。

自責の念にとらわれ、家に閉じこもってしまった美波を家から連れ出すために、豆柴太は犬の学習能力をフルに使う。

このコロナ禍で、気づかないところで、誰もの心の中に、ゆっくりゆっくり不安やストレスがたまっているだろう。

国立成育医療研究センターのアンケートでは、高校生の7割がストレスを感じ、集中力を感じられなくなっているという。

キャンパスにいけないうえに、成人式の中止など、20歳の門出を失っているのでは?と、さびしさにかられている世代もいるだろう。

またこんななか、逆に休むこともできず、感染リスクにさらされ、心も体も疲れ切っている人もいるだろう。

10年前、東北では東日本大震災にあい、その中から、必死に復興を続けた。

そんななかで、その痛みに気づくだれかがいることが、どれほど孤独をいやしただろう。

あなたのそばにもきっとあなたの痛みに寄り添ってくれる存在がきっとある。

2021年、東日本大震災からいよいよ10年の節目となる今、不安への向き合い方の簡単な解決法を、このマンガが教えてくれるかもしれない。

苦しい殻に閉じこもってしまいそうなとき、あなたのそばにある温かい絆を思い出してみませんか?

2011年3月……ボクと柴ばあは出会った。東日本大震災で家族をなくしたひとりと一匹がよりそうながら暮らす東北のある港町。お弁当屋さんを営む柴ばあと、小さな豆柴犬の二人暮らしをめぐる四季の物語。東北の温かさと、せつなさが伝わるストーリーと4ページのそれぞれの心象風景できりとった、新しい形のコミックス。たのしい4コマをはじめとした描きおろしもいっぱい!
『柴ばあと豆柴太 2』(ヤマモトヨウコ著、講談社)

 

作者紹介

ヤマモト ヨウコ

京都府出身。現在、転勤で仙台在住。初連載に緊張中。豆柴太をよろしくお願いします! https://twitter.com/YY0905

次回は1月14日更新!