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2021年の世界は「強権で唯一コロナを制圧した中国」を軸として回る

どの国も対中輸出にすがるしかない

中国だけがコロナ制圧に成功し、2021年にも高い経済成長率を維持する。他国は、対中輸出の増加でその恩恵にあずかる。デジタル人民元などの最先端分野で中国の躍進が続くだろう。

民主主義国家は、「強権によらずにコロナを制圧できるか」という困難な課題を突き付けられている。コロナによる所得格差の拡大と社会の分断は、コロナ後においても残る問題だ。

中国だけがコロナを制圧できた

2021年の世界において唯一確実に予測できるのは、中国経済が引き続き高い率で成長を続けることだ。

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全世界で新型コロナウィルスの感染拡大をほとんど完全にコントロールできた国は、台湾を除けば、中国しかない。

いま、武漢は世界で最も安全な都市になったと言われる。

OECDは、12月1日に発表した「エコノミックアウトルック(経済見通し)」で、世界経済の成長率(実質GDP伸び率)を、2020年はマイナス4.2%、2021年はプラス4.2%と予測した。

2020年の成長率がプラスになる国は、G20(金融世界経済に関する首脳会合)を構成する20カ国のうち、1.8%の中国のみだ。2021年の成長率予測は8.0%だ。

アジア開発銀行(ADB)は、12月10日に発表した経済見通しで、2020年の中国の経済成長率を2.1%とし、2021年の成長率を7.7%としている。

イギリスやアメリカでは、すでにワクチンの接種が始まった。これが効果を発揮してコロナの感染拡大が止まり、正常な世界が復活することが切に望まれる。 

しかし、それを実現できるかどうかは、いまだに不確実な状態だ。ワクチンの効果や普及のスピードについては、まだ多くの不確実性が残っている

日本を含む多くの国では自国でワクチンを生産できていないので、すぐに多くの国民に接種することはできない。

ワクチンだけでなく、確実な治療法が望まれるが、それも確立されたわけではない。

他方で、イギリスで確認されたた変異種の感染が今後どれだけ広まるのかは、大きな不確実性要因だ。

 

変異種についての見通しがつかない限り、日本がヨーロッパ諸国との人的交流を拡大するのは不可能だろう。