2020年FRaU webで読まれた記事を振り返ると、見事に2020年がどういう年だったのか浮き彫りになってくる。PVの集計により、最も読まれた記事ベスト20を振り返ってみよう。すべて300万PV以上読まれているベスト20の中でも、1位と2位は2500万PVを超え、時代をあらわすものとなった。

多部未華子さんと戸田恵梨香さん

インタビュー記事で最も多く読まれたのが、20位にランクインした「『正直な人』多部未華子に聞いた“地に足のついた生き方”とは」(菊地陽子/10月4日公開)。これは映画『空に住む』公開時のインタビューだったのだが、主演ドラマ『私の家政夫ナギサさん』がどれだけ多くの人に愛されたのかも感じられる結果となった。多部さんの本当に正直で飾らない言葉に、「本当に正直な人!」「誤魔化そうとしない多部さんが好きです」と多くのコメントが寄せられた。

同じくエンタメで19位に入ったのが「再放送希望の声続々!戸田恵梨香、11年前の名作『流星の絆』を語る」(FRaU編集部/4月27日公開)。コロナ禍、新作ドラマの収録もできなくなり、新しいドラマの代わりに『逃げ恥』『のだめカンタービレ』『アンナチュラル』『コウノドリ』と多くの名作ドラマが再放送された。2008年にTBS系で放送された『流星の絆』は希望の声が多い中、再放送されていないドラマのひとつ。それまで電子書籍化されていなかった東野圭吾さん作品だが、コロナ禍『流星の絆』をはじめ、映像化され、100万部を超えた7作品が電子書籍化され、そのタイミングに合わせて戸田恵梨香さんが作品への思いを寄せてくれたのだ。戸田恵梨香さんが演じた松坂桃李さんとの電撃結婚でさらにおめでたいニュースも出て、2020年の顔のひとりとなった。

松坂桃李さんとの結婚も発表され、2020年の顔に Photo by Getty Images

「別の立場」に身を置いて見えてくるもの

18位の「日本人妻が思わず逃げ帰った…『今のアメリカ』の凄まじい生きづらさ」(此花わか/11月3日公開)、17位の「ゲイが『女性のフリ』して出会い系をやったら『地獄』だった」(富岡すばる/3月6日公開)は、ともに日本人がアメリカ、ゲイが女性といった「別の場所」からその場のことを体験したことで得られた気づきが書かれている。前者は特にコロナ禍での変化も大きく影響していて、「今のアメリカ」の側面を伝えるものだった。後者は「素晴らしい記事をありがとうございます」というコメントが多く寄せられた。

16位の「『あなたの病名はALSです』人気声優が告知された日の話」(津久井教生/6月6日公開)は、ニャンちゅうの声優としてもおなじみ津久井教生さんの連載「ALSと生きる」4回目。2019年9月にALSだと告知された津久井さんが、現実と向き合っている様子は、毎回多くの人に元気を与えている。手も動かしにくくなっているというが、2021年の初回は1月9日公開予定だ。ずっと書き続けていただきたいと思う。

ニャンちゅうの声でおなじみ津久井教生さん。この写真のあと、ピアノは弾けなくなってしまったという 写真提供/津久井教生

15位は上條まゆみさんの連載「子どものいる離婚」から「『出張のはずの夫』が目の前で知らない女性と…1歳児連れた35歳妻の決断」(2月14日公開)。上條さんがインタビューをしてリアルな体験を伝えている本連載の中でもこの記事に注目が集まったことの要因のひとつは、後述もするが、2020年に子煩悩と思われていた家庭での不倫問題が多く表面化したこともあるといえる。