最近よく見かける「日帰り手術」は安全なのか? 3つの手術を同時に受けてわかったこと

メリットとデメリットは何か
細川 幸一 プロフィール

デメリットはないのか?

このような技術が進歩し、日帰り手術も可能となったことは理解できるが、私が実際に副鼻腔炎等の手術を受けるにあたり、手術可能な病院や医院を調べていて、一番気になったのは、病院によってはいまだに数日~1週間程度の入院が必要なことだ。

機器の進歩が日帰り入院を可能としているのであれば、病院も同じはずだからだ。調べていくと、以下の条件がある。

1. 自分で管理する必要

前述のように入院中に必要な説明などを、日帰り手術の場合は、別の日に通院によって行っている。また、手術後すぐに帰宅するので、出血や痛みがあったときの対処も手術前の説明のときに受ける。

鼻の手術の場合、術後の出血が多く、麻酔が切れたあとの痛みも辛いが自分で対応する必要がある。つまり、入院手術の場合、術後に痛みや出血があったときはナースコールをすれば対応してくれるが、日帰り手術の場合はあらかじめ医師に対応方法を聞いておいて、自宅で対処しなければならない。

入院手術がフルサービスとすれば、日帰り手術の事後対応はセルフサービスの要素が強いということだ。それでも緊急事態は起こり得る。そこで緊急時にアドバイスを受けるために緊急用の電話番号を教えられる場合が多い。

2. 全身の健康状態に問題がないこと

このように病院であれば、緊急時の対応体制も整備され、また手術する診療科以外の医師もいる。しかし、日帰り手術の場合はそれがないので、術前検査で脳塞栓・脳出血の既往、高血圧、糖尿病、腎機能異常、肝機能異常などがある場合は手術を断られる場合もある(あるいは治療を終えてから手術可能か判断される)。

 

3. 自宅が近いこと

日帰りといっても手術後の状況よっては緊急対応が必要な場合があること、手術翌日等に処置が必要であることなどから、自宅が1時間程度以内であることを求められる場合も多い。自宅が遠い場合、手術日当日は近くのホテルなどに宿泊することを条件にしているケースもある。

また、日帰り手術でも全身麻酔で行う医院もあり、自動車運転での来院禁止、手術日の同伴者との来院を条件としている場合もある。

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