最近よく見かける「日帰り手術」は安全なのか? 3つの手術を同時に受けてわかったこと

メリットとデメリットは何か
細川 幸一 プロフィール

2. 日帰り手術を可能とするシステム

入院手術の場合、事前検査、手術の説明、麻酔医の説明、身体管理、術後経過の説明などが必要であり、そのために手術前に数日間入院する必要がある。

しかし、日帰り手術の場合は、これらのことをあらかじめ別の日に済ませることで、当日の来院・手術を可能としている。したがって、初診の日にすぐ手術を受けられるものではない(軽微な手術では可能なものもある)。

以下にように手術までに3回ほど通院する必要がある(副鼻腔炎手術の場合の1例。ただし、まずは抗生物質などの薬物による保存的治療を行う場合がある)。

初診(内視鏡検査、CT検査などで手術の必要性を確認)

術前検査(採血検査、心電図検査など。初診のときに実施する場合もある)

手術説明(手術前1ヵ月~数週間に手術説明。あわせて検査を実施する場合もある)

手術

術後処置(手術翌日と数日後等に術後処置)
 

3. 知識・経験が豊富な執刀医

日帰り手術だからこそ、医師の知識や経験は重要だ。手術が滞りなく行われ、出血や痛みも少なく、かつ麻酔も十分覚めた状態で帰宅できるようにする必要がある。手術を行う時は、常に出血を最小限にした上で、痛みを抑えながらも呼吸状態が良好になるように麻酔薬を調整する必要がある(全身麻酔の場合には執刀医のほかに麻酔医もいる医院もある)。患者の身体の状況を把握し、危険な兆候を察知し、迅速に対応する能力が医師には求められている。

事実、日帰り手術を標ぼうする開業医にはベテラン医師が多い。

筆者が手術を受けたのは京王線千歳烏山駅近くの石戸谷耳鼻咽喉科(東京都世田谷区)。院長の石戸谷淳一医師は国立国際医療センター・耳鼻咽喉科医長、横浜市立大学附属市民総合医療センター・耳鼻咽喉科教授を歴任したベテランだ。

筆者自身、副鼻腔炎手術、鼻中隔矯正術、粘膜下下甲介骨切除術の3つの手術を同時に受けた。局所麻酔で2時間近くの手術だ。

受ける前は不安だったが、少しでも痛みを感じるとすぐに対処してくれて、まったく不安はなく、特段苦痛を感じることもなかった。局所麻酔なので術中に話もでき、院長と世間話をしていていつの間にか手術が終わった感じで、意外だった。術後の状況も良かった。

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