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日本の大学は世界から遅れているのか? コロナが浮き彫りにした「本当の現実」

オンラインで世界に劣らない最高の授業を

人類の近代文明への挑戦ともみえるコロナ禍にみまわれた2020年、多くの職場や市民生活が混乱し、対応に迫られるなか、大学の1年も変化の連続であった。

感染予防の観点から、昨年度の3月の卒業式にも影響、緊急事態宣言も出るなか、前例のない新学期を迎え、従来の対面型を前提とする大学教育や学生生活が否応なく変化を迫られた。

2021年を迎えても、早々に首都圏に緊急事態宣言が出され、入試や次年度の授業についても心配される状況となっている。

コロナ禍の同志社大学〔PHOTO〕gettyimages
 

日本の大学の混乱と海外との差異

多くの大学の関係者が困惑ととまどいの新学期を迎えたなか、大学全体として迅速にオンライン授業決断や学生への援助を決めることができたか否かで、各大学の対応はまちまちであった。

個人的には、開講早々の4月はメールでの課題提出と添削で授業の空白を作らないようにつとめ、信頼できる各地域の教員仲間と情報交換しながら、オンライン授業に徐々に慣れたが、対応が後手にまわった大学の現場教員はどこも大変であったと思う。

この間、明らかになったのは、特定の大学のオンライン対応が遅れているということではなく、日本の大学全般が、オンライン対応という意味では世界標準においついていなかったことであり、コロナ禍ははからずも、それを浮き彫りにしたのである。