「NO」と言える嫁になった私

それからというもの、親戚が集まるイベントは全てボイコットすることに決めた私。お盆、義父母の誕生日、母の日、父の日…。はじめは風邪や頭痛、疲れなど体調不良を理由にしていましたが、面倒になってきたので「夫が生活費をくれないから食材を買うお金がない」とこれ以上ない正当な理由を突きつけました。文字通り”いい嫁キャンペーン”の終了です。

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意のままに操れる奴隷を失った義家族は、何やらギャーギャーと騒いでいます。今年は、オードブルや出来合いのお惣菜をテーブルに並べ、義母と義弟嫁がバタバタと走り回っていることでしょう。義弟嫁には少し申し訳ないですが、自分の限界を迎えた私は二度とそちらの世界に戻りません。

料理の支度をしたり、お酌をして喜んでもらうこと自体が嫌いだとか嫌なのではありません。みんなでワイワイ、パーティーを楽しむこともできなくはないのです。ただ、奴隷ひとりがすべて行わなければならない環境は、「私」という個人の意思をまったく無視した”好意の搾取”でしかないと思うのです。

さすがに、いとこ達と遊びたがる娘には不参加を強要できないので、その辺は長女の意思に任せています。しかし第二の奴隷候補として、義母に狙いを定められたのを感じ取ったせいかは分かりませんが、中3になった今は親戚に挨拶をした後すぐに自宅へ戻ってきます。

夫により半強制的に連れられて行く3歳の次女は、しばらくすると「ママ~」と言いながら自力で帰宅。気が付くと親子3人でお菓子を食べながら笑い合っています。

今では夫と義母にはっきり「NO!」と言えるようになりましたが、最初はどうやって断ろうか悩みました。義両親や親戚の輪を乱すのは良くないのではないか…と、自分の中の天使と悪魔がせめぎ合います。

しかし娘たちが大人になったとき、奴隷のように働かされていた母親を覚えていてほしくない、そして娘たちに同じ思いをしてほしくないと強く思いました。