開催は1984年からたった8回、「東宝シンデレラ」オーディション出身女優が一流であり続けるワケ

高堀 冬彦 プロフィール

12歳の長澤まさみを見出した

水野に憧れて芸能界入りしたのが、第5回グランプリの長澤まさみ(33)。まだ12歳だった。東宝芸能幹部ら審査員たちがどうして将来の飛躍が見抜けたかというと、まず丸い瞳を評価したようだ。目は年齢を重ねてもあまり変わらない。魅力的な目は子供のうちから分かるらしい。

手足の長さも高評価につながったようだ。手足を見ることにより、その後のスタイルが占えるという。実際、現在の長澤はスタイル抜群と評判である。

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この時の応募者は約3万5000人。その中から長澤を見出したのだから、審査員たちは慧眼と言うほかない。また、数年おきにしかオーディションを行わないのは育成面に力を注ぐためでもあるとされているが、その成果の1つが小学生だった長澤をトップ女優に育て上げたことなのだろう。

長澤も誰もが清純派と認めるだろうが、演技の幅はかなり広い。映画『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年)の亜紀役などで清純派の本領を発揮する一方、同『キングダム』(2019年)で演じた山界の王・楊端和のようなパワフルな女性役も抜群にうまい。同『コンフィデンスマンJP』では信用詐欺師集団のダー子役で見る側を爆笑させた。コメディエンヌとしても一流だ。

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