開催は1984年からたった8回、「東宝シンデレラ」オーディション出身女優が一流であり続けるワケ

高堀 冬彦 プロフィール

テレホンカードがプレミア化

斉藤は1985年には『卒業』で歌手デビューも果たす。作詞は松本隆氏(71)、作曲は故・筒美京平さんの黄金コンビ。これが30万枚のセールスを記録するヒット曲となった。

このレコードのノベルティーとして作られたテレホンカード(度数50=500円分)には、一時は30万円以上の値が付いた。テレカ市場の最高額だった。なぜ、斉藤への支持が熱を帯びたかというと、清純派だったからにほかならないだろう。昔も今も清純派は芸能界に欠かせないジャンル。一大市場だ。

斉藤由貴「卒業」より

当時の10代の相当数が斉藤にどっぷりとハマった。1つ年上の沢口の人気も負けてはいなかったが、どちらかというと年上からの支持が厚かったように記憶する。2人は同じ清純派ながらタイプが違った。沢口が一点の曇りもない生徒会長型だったのに対し、斉藤は物思いにふけりがちな文学少女のように映った。

斉藤は同年、フジテレビのドラマ『スケバン刑事』に主演。こちらもヒット番組となった。スケバンを自称しながら、あんまり悪そうに見えないアンバランスなところが逆に良かった。

 

第2回の審査員特別賞に輝いた水野真紀(50)はロングインタビューをさせてもらう機会があった。この人も清純派なのは言うまでもない。間近で会うと、育ちの良いお嬢様のオーラを強く感じた。半面、散歩番組などで見せる飾らないキャラクターは取材時も全く変わらなかった。気さくで、ケラケラとよく笑う人だった。清純派もいろいろだ。

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