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開催は1984年からたった8回、「東宝シンデレラ」オーディション出身女優が一流であり続けるワケ

売れっ子を続々輩出

「『東宝シンデレラ』オーディション」から女優となった上白石萌音(22)と浜辺美波(20)が、ともに1月期の連続ドラマに登場する。

上白石はTBS『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(12日から、火曜午後10時)に主演。浜辺は日本テレビ『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(13日から、水曜午後10時)に準主演級で出演する。この2人が今、超の付くほど売れっ子なのは知られている通り。ほぼ切れ目なくドラマや映画に登場している。

上白石は2021年度後期のNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』のヒロインにも決まった。深津絵里(47)、川栄李奈(25)との3人ヒロインとなる。

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10月期連ドラの『科捜研の女』(テレビ朝日)に主演した沢口靖子(55)、同『危険なビーナス』(TBS)に出た斉藤由貴(54)も東宝シンデレラ出身だ。今夏のヒット映画『コンフィデンスマンJP』に主演した長澤まさみ(33)もそう。

ほぼ毎年開かれる「ホリプロタレントスカウトキャラバン」などとは違い、東宝シンデレラは不定期で数年おきにしか行われないので、やや地味にも思えるが、ドラマ界や映画界に欠かせない女優を輩出し続けている。このオーディションと出身女優を考察してみたい。

まず、主催者は東宝芸能。映画会社最大手の東宝が100%出資する芸能事務所である。入賞者はそのまま同社に所属する(後に他社へ移籍する例はある)。グランプリに選ばれた暁には東宝映画への出演が約束されている。

第1回が開かれたのは1984年。以下、主な入賞者たちである。

■第1回(1984年)グランプリ:沢口靖子/ファイナリスト:斉藤由貴
■第2回(1987年)グランプリ:小高恵美/審査員特別賞:水野真紀
■第3回(1991年)グランプリ:今村恵子/審査員特別賞:大沢さやか
■第4回(1996年)グランプリ:野波麻帆/審査員特別賞:田中美里
■第5回(2000年)グランプリ:長澤まさみ/審査員特別賞:大塚千弘
■第6回(2006年)グランプリ:黒瀬真奈美/審査員特別賞:池澤あやか/ファイナリスト:朝倉あき、戸松遥
■第7回(2011年)グランプリ:上白石萌歌/審査員特別賞:上白石萌音、秋月成美、山崎紘菜/ニュージェネレーション賞:浜辺美波/ファイナリスト:吉田まどか
■第8回(2016年)グランプリ:福本莉子/アーチスト賞:XAI 
 

沢口は第1回のグランプリに選ばれた直後、武田鉄矢(71)主演の東宝映画『刑事物語3 潮騒の詩』(1984年)に出演。役柄は明るく溌剌とした女子高生だった。次いで同社の看板作品『ゴジラ』(同)に登場。清純なヒロイン的女性を演じた。この時点で東宝シンデレラの基本像は固まっていたと言って良い。

清純派を選出し、用意する役柄も基本的にはそうする。長らく「明るく楽しい東宝映画」をキャッチフレーズにしていたので、その社名を冠したシンデレラにも清純派を求めたのだろう。

その後、沢口は1985年度前期の朝ドラ『澪つくし』に主演。同じ第1回のファイナリスト、斉藤も翌1986年前期の朝ドラ『はね駒』に主演した。東宝シンデレラは清純派ぞろいなので朝の顔に合うようだ。

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