青い瞳の息子を、義理の子だと思われる

夫との真剣交際後、まもなくクリスティーネさんは妊娠。26歳のときに長男のビクターさんを出産した。ふたりが結婚したのは、出産から1年ほど経ってから。さらに、29歳で第二子となる長女も出産した。

事実婚が認められているデンマークでは、法律婚をしないまま子どもを持つカップルも多くいる。あえて婚姻届を出すのは、「この先も末永く一緒にいたい」「ふたりの財産を共有したい」といった意思表示である傾向が強い。

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「長男・長女の妊娠期間中、私は2つの大学に通学し、司書と教員の免許を取得しました。最初は司書として働こうと考えていたのですが、資格を取得してから『やっぱり私がやりたいことではないかもしれない』と思い、すぐに教員の勉強を始めました。学費無料で自由に教育の機会を得られるデンマークの制度は、本当にありがたいですね」(クリスティーネさん)

長男のビクターさんは白人で青い瞳を持つ。幼少期は金髪だったため、クリスティーネさんとはまったく似ていなかったという 写真/クリスティーネさん提供

長女のシモーネさんは母譲りの天然パーマだったが、ビクターさんとはまったく外見が似ておらず、周囲からは「血のつながった親子」には見えていなかったようだ。

「ビクターが通っていた幼稚園の先生たちは、私と息子が本当の親子に見えなかったため、継母だと勘違いしていたようです。息子が卒園する際、先生に『ビクターに対して、本当の母親のようにやさしく接していて素晴らしい』と褒められて、事態が飲み込めず唖然としてしまいました。まさかそんなふうに思われていたなんて、ショックではないけれど笑うしかなかったですね」(クリスティーネさん)