「1億回」が“ヒットの新基準”、2020年の大ヒット曲とその理由

ヒットチャートに“異変”が起こった

「1億回」が“ヒットの新基準”

2020年は、ヒットチャートに“異変”が起こった1年だった。

Billboard JAPANが発表する年間ソングチャート「Billboard Japan Hot 100」(集計期間2019年11月25日~2020年11月22日)のTOP10は以下のような並びとなっている。

1位 YOASOBI「夜に駆ける」
2位 Official髭男dism「Pretender」
3位 LiSA「紅蓮華」
4位 Official髭男dism「I LOVE...」
5位 King Gnu「白日」
6位 瑛人「香水」
7位 Official髭男dism「宿命」
8位 あいみょん「マリーゴールド」
9位 LiSA「炎」
10位 あいみょん「裸の心」

ここから見える“変化”は、いくつかある。

まずはヒット曲の生まれる場所がCDからサブスクリプション型(定額制)のストリーミングサービスへと完全に移行した、ということ。

そしてもうひとつは、まったく無名な存在から一躍ブレイクを果たしたニューカマーが1年を代表するヒット曲を生みだした、ということだ。

 

1位は、NHK紅白歌合戦がテレビ初歌唱の場となるYOASOBIの「夜に駆ける」。

同曲はCDリリースされておらず、シングル盤未発売の曲がBillboard JAPAN Hot 100で年間総合首位を獲得するのは初めてのこととなる。一方で、ストリーミングでは史上最速で累計再生回数が3億回を突破(12月20日時点)。

他にも、4億回突破のOfficial髭男dism「Pretender」、3億回突破のあいみょん「マリーゴールド」など、TOP10にランクインした楽曲はすべて1億回以上の再生回数を記録している。「1億回」という再生回数の数字がサブスク時代の“ヒットの基準”と言える状況だ。

ちなみに、今年のNHK紅白歌合戦で披露される予定と発表された楽曲のうち、上記チャートでTOP20に入った曲はこれだけある。

・YOASOBI「夜に駆ける」(1位)
・LiSA「紅蓮華」(3位)、「炎」(9位)
・Official髭男dism「I LOVE...」(4位)
・瑛人「香水」(6位)
・あいみょん「裸の心」(10位)
・NiziU 「Make you happy」(12位)
・Snow Man「D.D.」(15位 ※メンバーの新型コロナウイルス感染により出場辞退)
・SixTONES「Imitation Rain」(19位)

NHKは、紅白歌合戦の選考にあたって「今年の活躍」「世論の支持」「番組の企画・演出」という3つのポイントをもとに判断したと発表している。こうして見ると、今年を代表するヒット曲がきちんと選ばれている印象だ。

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