以前の記事で、1~6をかけると6つの数1, 4, 2, 8, 5, 7が巡回する奇跡の数「142857」についてご紹介しました。じつは、その他にも、単純なかけ算でふしぎなふるまいを見せてくれる数があります。
012345679
という数が、興味深い性質をもっています。これは8を除く0から9までを並べた数です。この数に、2, 4, 5をかけてみましょう。
012345679 × 2 = 024691358
012345679 × 4 = 049382716
012345679 × 5 = 061728395
このかけ算で、どのようなことが起こっているでしょうか。かけ算した結果、現れる数は0から9までの数のうち、1つの数だけが消えています。2倍すると7が消え、4倍すると5が消え、5倍すると4が消えています。
こんどは少しかける数を大きくして、11, 13, 14をかけてみましょう。
012345679 × 11 = 135802469
012345679 × 13 = 160493827
012345679 × 14 = 172839506
このかけ算では、11倍で7が消え、13倍で5が消え、14倍で4が消えています。
かける数と消える数に何か関係があるのでしょうか。かける数と消える数を並べてみると
2 … 7
4 … 5
5 … 4
11 … 7
13 … 5
14 … 4
となっています。
では、18より大きい数、19や20をかけると、かける数と消える数の和は27になるのでしょうか。