私生活の監視、陰湿ないじめ…急増する「コロナハラスメント」の実態

「人間の本性」があぶり出されている
阿部 恭子 プロフィール

山口さんの同僚のKさんは、SNSに同窓会の写真をアップしたところ誰かが見つけて上司に報告し、注意を受けた。それ以来、いつもひとりで昼食を取るようになったという。「4人以上は密だから」という理由で誘われないらしいが、いじめにしか見えないという。

山口さんの悩みは、群馬県の病院に勤務する恋人がいることだ。週末は、群馬の彼の自宅で過ごしており年末年始も一緒に過ごすことになっている。医療従事者への差別もあることから、周囲にはすでに彼とは別れたと嘘をついている。

「年末年始はひとりで過ごすと言い、乗り気のしないオンライン忘年会や新年会にも参加し、会社の人からの連絡にはすぐ返事をするようにします」

こうした余計な気遣いをいつまで続けなければならないのか……、精神的な疲れを感じている人々も少なくはないのではないだろうか。

〔PHOTO〕iStock

感染への恐怖や行動自粛のストレスは、さまざまな場所での人間関係に悪影響を与えている。普段は気が付かなかった「人間の本性」が露呈される時でもある。

無理に輪に入ることばかりに囚われず、これまで当たり前だった人間関係を見直し整理することも必要ではないだろうか。

 
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